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鎌鼬美術館について

秋田県出身で、戦後を代表する舞踏家の一人、土方巽(ひじかた・たつみ)。昭和40年、写真家の細江英公とともに秋田県南部に位置する羽後町の山村・田代を訪れた土方は、2日間滞在し、住民と触れあい、時には驚かしたりしながら、村を舞台に撮影を行った。

その後、この田代村での記録がのちに傑作写真集「鎌鼬(かまいたち)」として結実した。鎌鼬とは、旋風に乗って現れ、瞬時に去っていく妖怪の名。土方たちは、突然村を訪れた自分たちを鎌鼬に例えたのだろう。

そんな傑作の舞台となった地・秋田県羽後町田代に、土方の没後30周年に当たる平成28年10月、「鎌鼬美術館」が開館した。館内には土方の写真パネル約10点や「鎌鼬」の初版本など、貴重な品物が並ぶ。

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